WORLD SOCCER KING WEB
長く続くサッカー史の中には人々が忘れ得ぬ輝く名シーズン、名勝負がある。純粋に勝利を求める姿は美しく、人の胸を打つ。そんなサッカーシーンに輝く伝説をいま一度振り返る。連載2回目は2007-08シーズン、超攻撃的なサッカーを披露するローマをクローズアップ。
躍動する《ゼロトップ》逆転Vの可能性はある
今シーズンのローマは、《ゼロトップ》という独自のシステムに磨きを掛けた。4-2-3-1のシステムを基本としながらも、1トップに位置するトッティが2列目まで下がって、実質トップが不在となる定番の形だ。トッティが起点となり、空いたスペースに2列目のペロッタ、マンシーニ、タッデイらが飛び込むことで波状攻撃を展開。ジャッロロッソ(黄と赤)のユニホームが、ぶ厚いアタックを繰り返す様は迫力満点だ。《ゼロトップ》の威力は数字にも表れている。第34節終了時点でのチーム総得点は62。これはインテルと並び、ユヴェントスの63に次いでリーグ2位の数字。14得点のトッティを筆頭に、5得点以上をマークしている選手が6人(インテルは4人、ユヴェントスは3人)もおり、どこからでも点を取れることが、今シーズンのローマの強みである。
選手層の厚みも増した。大黒柱であるトッティが度重なるけがで戦線離脱しても、ヴュチニッチがきっちりとその穴を埋め、ペロッタの代役はジュリが担う。攻撃のビルドアップ役であるピサーロ、デ・ロッシがシーズンを通して安定したプレーを見せていることも好調の要因だろう。
首位を走るインテルとの差はまだあるが、逆転優勝の可能を十分に残している。7年ぶりにスクデットを掲げることも夢ではない。
今シーズンのローマは、《ゼロトップ》という独自のシステムに磨きを掛けた。4-2-3-1のシステムを基本としながらも、1トップに位置するトッティが2列目まで下がって、実質トップが不在となる定番の形だ。トッティが起点となり、空いたスペースに2列目のペロッタ、マンシーニ、タッデイらが飛び込むことで波状攻撃を展開。ジャッロロッソ(黄と赤)のユニホームが、ぶ厚いアタックを繰り返す様は迫力満点だ。《ゼロトップ》の威力は数字にも表れている。第34節終了時点でのチーム総得点は62。これはインテルと並び、ユヴェントスの63に次いでリーグ2位の数字。14得点のトッティを筆頭に、5得点以上をマークしている選手が6人(インテルは4人、ユヴェントスは3人)もおり、どこからでも点を取れることが、今シーズンのローマの強みである。
選手層の厚みも増した。大黒柱であるトッティが度重なるけがで戦線離脱しても、ヴュチニッチがきっちりとその穴を埋め、ペロッタの代役はジュリが担う。攻撃のビルドアップ役であるピサーロ、デ・ロッシがシーズンを通して安定したプレーを見せていることも好調の要因だろう。
首位を走るインテルとの差はまだあるが、逆転優勝の可能を十分に残している。7年ぶりにスクデットを掲げることも夢ではない。
- ローマの中盤を支えるボランチのデ・ロッシ。アシストを重ね、守備だけでなく攻撃面での貢献度も高い(写真左)パヌッチはベテランらしい円熟味のあるプレーを披露(写真中央)最終ラインを統率するメクセスは、空中戦にも強さを見せる(写真右)
後半終盤に2得点 逆転でミランを下す
ミラン守備陣を崩せず、56分に先制点を奪われる苦しい展開の続いていたローマだが、選手交代によって攻撃のリズムをつかむ。まずは78分にジュリが同点弾を記録し、81分にはヴュチニッチが決勝点を挙げて逆転に成功。交代選手の活躍が勝利を呼び込んだ。
ミラン守備陣を崩せず、56分に先制点を奪われる苦しい展開の続いていたローマだが、選手交代によって攻撃のリズムをつかむ。まずは78分にジュリが同点弾を記録し、81分にはヴュチニッチが決勝点を挙げて逆転に成功。交代選手の活躍が勝利を呼び込んだ。
<MVP:ヴュチニッチ>
81分、スルーパスに反応してDFの裏へ抜け出したヴュチニッチ。カラッチがコースを切ったものの、狭いコースを見極めて、ボールを冷静にゴールへと流し込んだ。
81分、スルーパスに反応してDFの裏へ抜け出したヴュチニッチ。カラッチがコースを切ったものの、狭いコースを見極めて、ボールを冷静にゴールへと流し込んだ。